「朝目が覚めたらいつも腰が痛くて、起きるのがたいへん……」
こんな声を、たくさん聞きます。
眠っている最中、身体は最小限のエネルギー活動しか行いません。
体温を下げて省エネ状態になります。血液の多くは内臓に集まり、筋肉や関節の周囲からは血液の量が減り循環が悪くなり、痛みを引き起こします。
夜間の冷えも循環悪化に追い打ちをかけています。
布団の中で身体をゆっくり動かし、とどこおっている血液循環を回復してあげると、腰や背中の筋肉たちが大喜びしますよ。
① 仰向けに寝たまま、足のつま先をゆっくり伸ばす。
足の裏が敷き布団につくようなイメージで。
すね、膝から太ももの前側が伸びて、下腹まで伸びる。
② 伸ばしたつま先をゆっくり反り返らせ、同時に両手を頭上で伸ばす。
ふくらはぎから膝の裏、太ももの後ろ、腰と背中も伸びるのを感じる。
③ 両手で膝頭を持ち、ゆっくり胸に引き寄せる。
腰と骨盤の筋肉が伸びて、とても気持ちが良い。
息を吐きながら10秒数えたら、静かにそっと戻す。
④ うつ伏せになる。
両足をお腹の下で折り曲げる。
頭は布団につけておく。
両手をぐっと伸ばして、背中と腰がストレッチされるのを感じる。
ゆーっくりと、起き上がってください。
☆ひとつの動作につき、息を吐きながら10秒くらい行ってください。
☆反動をつけてはいけません。
☆☆腰が悪い方は、起き抜けに腰を捻ったりする運動は危険です。今回のように、捻らない
動きで、足先からゆっくり動かしていってください。①②の動きは、とても大切ですよ。